2017年04月13日
医療連携懇話会で勉強してきました

昨日、愛媛県立中央病院主催の「第61回医療連携懇話会」に参加しました。専門外の疾患や最新の治療についての情報提供してもらえる、基幹病院が開催する講演会は「かかりつけ医」機能をもつクリニックにとって、とても貴重な学びの場です。ありがたく拝聴させてもらいました。

今回のテーマは「がん治療の最前線 脳腫瘍、頭頚部腫瘍」

 

第一部で悪性脳腫瘍について基礎的なことから最先端治療、ガンマナイフ治療について説明がありました。愛媛県内でガンマナイフ治療ができるのは県立中央病院だけです!

 

第二部で頭頚部がんについて説明がありました。

頭頚部癌危険度の高い背景因子として

・60歳以上の男性

・るいそう

・喫煙歴

・飲酒歴

・口腔内不衛生

・癌の既往

・頸部の照射歴

があげられていました。逆で考えると、栄養をきちんと摂り体重管理、禁煙・節酒、口腔内を清潔にする、ということを心がけるだけで、リスクは減るといえそうです。

しかし、予防していても絶対に癌にならない、というものでもありません。もし、頭頚部がんになったらどんな治療があるのか…。「つんく」が喉頭がんで治療のための手術で声を失ったのは有名です。

それを回避できる新しい頭頚部がん治療のTOVS(経口的咽頭部分切除術)の説明がありました。

低侵襲治療のひとつで、頭頚部領域における内視鏡手術治療です。適用範囲が限られますが、声をそのまま維持できるなどのQOLが維持できます。医学の進歩は機器の開発とともに著しいものです。この治療が適用となるためには「早期発見・診断」が重要なカギとなります。

「のどがイガイガする」「何か異物があるような感じがする」「なんとなく詰まった感じがする」「ひっかかった感じがする」「しみる感じがある」「たんが絡む」などの症状があれば、かかりつけ医に相談しましょう。

 

 

 

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